2016年07月26日

ジャンプ史上最強のキャラクターは誰なンダ。

ジャンプの漫画が好きだ。ドラゴンボール、スラムダンク、ろくでなしブルース。とにかく主人公が強いのがいい。どんどん強いキャラクターが出てくるが、結局最後は主人公は勝つだろうという安心があって読み進められるのが少年誌のいいところである。命に危険があるジェットコースターに乗るのはためらうのだ。少なくともおれはそんなにはイカれてはいない。安心して味わうスリルは全開で楽しめる、そんな平熱なのである。

さて、好きな漫画は何かと答えるのならば、流行りものではなく、書店に通い、自分の目で品定めし、手に取った漫画を答えるべきなのだろう。そうなると、おれは書棚に並ぶ幾つかの漫画の中から『コーヒーをもう一杯』を選ぶ。作者の山川直人という人のキャッチコピーは"漫画界の吟遊詩人"である。そんなキャッチに偽りなしの漫画を描く人だ。山川直人作品は読んだのだが、『コーヒーもう一杯』は特に好きで、十年来の愛読書だ。その影響からか、おれは世間でいうロッカーのイメージとは異なるかもしれないが、酒よりもコーヒーの方が圧倒的に好きだ。(居酒屋より喫茶店でたむろしたい)

『コーヒーもう一杯』は一冊の中に短編の漫画がいくつか収録されている。おれが最も気に入っている話は、五巻に収録されている『雨の日の女』という話だ。喫茶店のマスターと歌手になりたくて上京してきた女の子の話で、付き合いはじめる二人、彼女を応援すると言いながらずっとこのままならと思う男のジレンマ、彼女の夢が叶っての切ない別れ。あれから十年たっての一コマ。ほんの数ページでこんなにも充実したドラマを描けるのは、あまりにも詩に似た漫画だからだ。詩は友達のような距離で囁く。おれは最後、コーヒーカップについた口紅を洗い流すシーンにじーんと来てしまう。

さて、自己紹介が遅れた。おれはンダという奇天烈な名前で活動するバンドマンである。2007年に和歌山でガルウイングスというロックンロールバンドを組み、紆余曲折ありながらも、同じバンドを続けていて、「とりあえずバンドは10年やらないとな」という初志をなんとか貫徹できそうな今を過ごしている。ひとつ自慢できることがあるとすれば、今、和歌山の人間で一番多くのライブをやっている男である。ということだ。年間150本を超える勢いである。全国、たくさんの街に歌いに行き、たくさんの話を聞いた。

そこで見聞きしたこと。

客が来ない、客が来ない。田舎きついわー。音楽さぶいわー。どこの街もそんなもんである。
それでも、盛り上がっているところがある。それ、なんでかって、なんとなく分かる。掴んでる。おもしろいもん。

そんな中、おれは和歌山ライブハウス大作戦というプロジェクトを立ち上げた、といえばそうなるのかもしれないが、言い出しっぺなだけなので、何者でもないし、そうありたい。ただ言い出しっぺなりに挨拶をしようかと、書き始めたが、声を大きくして言いたいことも、やりたいことも特にないのだ。誰かしらから出てくるアイデア、それが消える前になんとか実現出来ないか。おもしろいのに、もったいないじゃん。そんな話し合いをする場が欲しい、そこからアクションを起こしていければと考えて言い出したことなのだ。とにかく手探りである。おれが気をつけて念頭に置いていることは「すべてにおいて中立であること」「互いに協力的であること」とまぁ、そんな固いことを言うのもあれだが、うっかりしてると独善的になってしまうのも、田舎者の悪い癖なのだから仕方がない。おれが損してあいつが得しそうだからやめたーみたいなのはやめにしたい。目も当てられない。

いったいこのブログで、何を伝えられるのかは分からないが、読んでいる人には安心して楽しんでいてもらえたらと思う。おもしろいことになるから。大丈夫、おれはジャンプファンだ。

大作戦、今のところの成果のひとつは、地元ミュージシャン同士のコミュニケーションが増えたこと。それはまだおれの周りだけの話なのかもしれないが、どんどん広がっていけばいいと思う。それで、おれもその一人でありたい。アイデア出す、アイデア聞く、一丸となってアクションする。地元ライブハウスのシーン、もっとおもしろくなる。それを、より多くの人に知ってもらう。開かれていたい。簡単なことを難しくするのも人間だが、難しいことを簡単にするのも人間である。そうか、おれは和歌山おもしろいぞーって誰かに自慢したいのだ。おれは結局、どこの街よりも、地元のミュージシャンが好きなのだ。(ツイッターではどっか行って浮かれてることばっかり書いてるけれども)

はじめの話し合いで「地産地唱」というキャッチフレーズが出た。おれはそれ、めっちゃ気に入っている。地元で産まれた歌を地元の人が歌ってる。どんな名台詞よりも、友達の一言の方がじーんと来る。そんな距離で聴ける音楽も、地元ならではのことなのだ。地元のライブハウスに通うのに、月に一万円くらい使ってるって、それくらいの価値がある。なけりゃな。とかなんとか書いてたら、新しいアイデアが出てきたので、また話し合いが楽しみになってきた。

ぽっと沸いたアイデア、本当にたくさんの人の協力があって実現できることで、すでに形にできたこともある。照れくさいけれども、みんなに感謝なのである。これからもよろしくお願いします。

次は弾き語りさとる。

夏休みの思い出をなにか聞かせて〜!


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Posted by 和歌山ライブハウス大作戦 at 13:11│Comments(0)Nの集落(ンダ)
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